これまでの経緯
令和7年1月から4月にかけて、平川市とパナソニック株式会社は、「食器洗い乾燥機(以下、食洗機)」を通じて家事負担の軽減を図る実証実験を行いました。
これは、令和6年12月に締結した「平川市の子育て支援及び男女共同参画の推進に向けた実証実験に関する連携協定」に基づく取組で、”家事支援”を通じて家庭環境の変革を目指した、新しい挑戦です。
実証実験では、世帯主が39歳以下の子育て世帯およびひとり親世帯のうち、抽選により30世帯をモニターとして選定。パナソニック製の卓上型食洗機を約3ヶ月間無償貸与し、家事時間・心理的負担・家庭内のコミュニケーション変化などを、アンケートと行動観察(家事日記)を通じて検証しました。
結果報告
令和7年7月23日 実証実験に関する結果報告書手交式が行われました
結果報告の様子
食洗機がもたらすのは「ゆとり」と「対話」~家族のあり方に変化~
結果として――
・家事負担軽減を「実感」した世帯:85%
・パートナーの家事参加が「増えた」:52%
・パートナーの食器洗い以外の家事や育児参加が「増えた」:44%
という数値が得られ、さらに自由記述では、
「子どもと触れ合う時間ができた」「男性でも簡単に使えた」「他の家事ができる」
など、”暮らしの質”に直結する変化が多数寄せられました。
その他、実証実験報告書はこちら をご覧ください。
「食洗機があることで、自然と協力できるようになった」
-家事分担が変わるきっかけに-
今回の実証では、食洗機が単なる”便利家電“という枠を超え、家庭の中での家事シェアやパートナー間の協力を促す存在になったことが明らかになりました。
特に、「夫が自発的に台所に立つようになった」「家事をしているという意識もなく、自然と手伝えるようになった」という声が多く寄せられ、これまで家事に積極的でなかった世帯でも、無理なく分担が進んだという効果が見られました。
次のステージへ
-実証で得られた『暮らしの声』をこれからの政策に活かして-
今回の実証実験を通じて、家電の力が”家事のしやすさ”だけでなく、家族の関係性や暮らしのあり方そのものを変えるきっかけになることがわかりました。平川市では、こうした市民の声をもとに、支援策の具体化の検討を進めていきます。
“家庭の中の小さな変化”が、”まち全体の暮らしやすさ”につながる。これからも平川市は、「くらし目線」の政策づくりを企業とともに進めていきます!