令和8年 第1回平川市議会定例会市政方針説明
令和8年3月3日 火曜日 平川市議会議場
本日、令和8年第1回平川市議会定例会の開会に当たり、令和8年度の市政運営に臨む所信の一端を述べさせていただきます。
私は、この度の市長選挙におきまして、多くの市民の皆様方から温かいご支援・ご支持を賜り、市政を担わせていただくことになりました。市民の皆様からいただいた信頼と期待をしっかりと受けとめ、今後はその負託に応えるため、全力で職務に当たる決意であります。議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げたいと存じます。
さて、人口減少や少子高齢化の波は、穏やかになるどころか、予想を超え、加速している状況にあります。地方自治体にとって避けて通れない現実であり、リーダーが勇気と責任を抱き、市民の皆様との対話を重ね、この大きな課題に正面から向き合わなければ、10年先、20年先の平川市のミライを見いだすことはできません。しかし同時に、これらの課題は、私たちがミライを再設計し、新たな価値を創造するための大きなチャンスでもあります。平賀町、尾上町、碇ヶ関村、2町1村が手を取り合い平川市という1つの街に生まれ変わってから20年の年月が流れました。合併時に生まれた子どもたちは、今や成人となり、既に社会人として活躍し、あるいは羽ばたくための自己研鑽を積んでいます。私は、夢や目標に向かって挑戦する若者たち、そして、これから生まれてくる子どもたちが、平川市で生まれ育って良かったと実感できるように、市民の皆様や議員の皆様と協働し、山積する諸課題に対して積極果敢に取り組んでまいります。
「切り拓く、平川のミライ」
このフレーズをもとに、私が公約に掲げた次の4つの柱について、実現のための具体的な方針をご説明申し上げます。
・「産業」にミライを、「魅力」に光を
・命と暮らしを守る「安心」の進化
・ミライを拓く、「人」と「学び」への投資
・誰もが「住みたい」、便利と快適をかなえる地域づくり
まず1つ目は、「産業」の振興であります。
2025年、人口規模の大きい「団塊の世代」の全ての人が75歳以上の後期高齢者に到達しました。2040年には、第二次ベビーブームに誕生した「団塊ジュニア世代」が65歳以上となり、現役世代の減少なども相まって、高齢化率はさらに上昇を続け、その後、我が国の高齢者人口がピークを迎えることが予想されているところであります。人口減少や少子高齢化は加速的に進行し、当市においても、今や人口は3万人を下回る状況にあります。子どもは地域の宝、私たち大人の希望、そして平川市のミライそのものです。その次代を担う子どもたちに多様な選択肢を示すためには、しっかりとした働く場所があり、住みたいと思える街であり、子育てしやすい環境が整っていることが必要であります。そのため、雇用創出のための企業誘致戦略プランや中心市街地のにぎわい再生に向けた、平賀駅周辺まちづくり基本構想の策定を積極的に進めることとします。また、食・農・観の活性化拠点整備に係る基本計画も並行して取り組むこととし、それぞれの進行過程では、市民ワークショップなどを実施しながら、スピード感を失することなく平川市のみらい戦略を築いてまいります。
また、当市の基幹産業である農業では、他の産業と同様、人材不足や後継者不足が大きな課題となっております。そのような中でも、生産者の皆様は、努力を絶やさず自ら研鑽を積み、営農活動に取り組んでおります。複数の作目では価格が堅調に推移していますが、昨今の気象変動など生産者の努力では対応できない困難なことが起こる場合もあります。国や県としっかりと連携しながら、持続可能で力強い経営を支援してまいります。
次に、2つ目として「安全・安心と健康」の推進についてであります。
自然災害が激甚化、頻発化している中で、防災力の向上は不可欠であります。ひらかわドリームアリーナ、そして本庁舎・第2庁舎の完成は、災害への対応をより迅速かつ強固なものとしました。更なる強化として、自助・共助の力の向上と避難所運営の強化、防災情報の伝達改善などハード・ソフト両面から取り組み、市民の皆様の生命と財産を守ってまいります。
昨年、全国的な社会問題となったツキノワグマなどの鳥獣被害対策では、緊急銃猟に対応したマニュアルを県内でもいち早く作成しました。しかし、他自治体で見られるように、頻繁に市街地に出没することが、今後、起こらないとも限りません。そのため、県や近隣自治体と協力しながら野生大型獣による人身被害を発生させない、安全・安心なまちづくりに取り組んでまいります。
健康分野につきましては、平均寿命が全国において下位であることから、健康意識の向上や市民の皆様が主体的に健康づくりに取り組むことができるよう、様々な機関や団体と連携し、健康長寿のまちを目指してまいります。
3つ目として、「子どもの育成」であります。
私はこれまでに、我が子はもちろんのこと、多くの子どもたちと触れ合ってきました。小さな身体に大きな希望を抱いて夢に向かって懸命に走る子どもたちがいる一方で、障がい児だけでなく日々の生活や学習する上で困難を抱える子どもたちがいます。そして子どもたちだけでなくその保護者も肩身が狭い思いをしている状況を見聞きすることがありました。そのため、学習支援員等の増員によって学習意欲や学力の向上を図るとともに、特別支援教育支援員の大幅な増員と放課後児童クラブの体制強化によって、困難を抱える子どもたちが、のびのびと学校生活や放課後を過ごすための環境整備を図り、子どもとその保護者が笑顔で暮らしていけるまちを実現してまいります。
本年は、青の煌めきあおもり国スポが開催され、当市においてもウエイトリフティングやグラウンド・ゴルフなどの競技が実施されます。49年振りに青森県で開催される国スポを、さらなるスポーツ振興の機会と捉え、多くの市民の皆様が観戦に訪れ、関心を持ち、感動を得られる大会となるよう、しっかりと準備を進めてまいります。また、市内各地の運動施設では、様々なスポーツが幅広い年齢層で行われ、毎年のように全国大会などの大舞台に出場する活躍が見られます。ひらかわドリームアリーナや陸上競技場、尾上野球場など、運動施設の充実とトップアスリートを招へいしての競技力向上に取り組んできた成果であるものと考えており、今後もスポーツ活動が活発に行われるよう、スポーツイベント等を積極的に実施してまいります。
4つ目として、「住みたい」と思えるまちづくりについてであります。
人口減少や高齢化は、地域コミュニティの希薄化を生み、住民同士の支え合いが崩れ、防犯や防災といった観点でも問題が顕在化することとなります。当市では、地域の課題に対して、地域自らで考え、解決していくことを目的に、地域運営組織の推進に注力してきました。市政運営には地域コミュニティは欠かすことができないものであり、これらが市内各地に波及するよう取り組んでまいります。
市民の皆様の足として、令和6年からスタートした「のらっさ」は、着実に利用が拡大している状況にあり、利便性は大幅に向上しました。高齢化が進む中において、地域公共交通が果たす役割は非常に重要であることから、さらなる利用促進を図ってまいります。
最後として、公約を実現していくためには、なんといっても市役所職員の力が必要不可欠であります。
平川市役所は優秀な人材にあふれており、その能力を如何なく発揮してもらうためにも、市長として、働きやすい職場環境づくりを積極的に取り組みます。それがたとえ、最初はさざ波のように小さな変化であっても、これまで変わることがないであろうと思われてきたことを変えていき、職員にとって働き甲斐があり、そして市民の皆様とっても暮らしやすさの向上に資する市役所となるようにブラッシュアップしてまいります。
これまで申し述べました方針や施策に加え、与えられた4年間の任期の中で、市民の皆様との対話と協働を通じて、公約の実現を図りながら、激しく変化する時代に即応できるよう、スピード感をもって市政運営に取り組んでまいります。
令和7年6月、政府において新たな地方創生の指針となる「地方創生2.0基本構想」が閣議決定されました。これは、人口減少などの現実から目をそらすことなく、「強く」、「豊かで」「新しい・楽しい」地方・日本の実現に向け取り組んでいくものであります。私の公約を実現するための、1丁目1番地は、平川市のみらい戦略にあります。人口が減少する中で、いかにして地域に合ったみらいを築けるか、広域連携や官民連携の中で適応策を講じることができるかが重要であるものと考えております。その先には、10年後も年後も選ばれる平川市があることを疑わず、市の将来像である「あふれる笑顔 くらし輝く 平川市」の実現に向け、全身全霊で市政運営に取り組んでまいる決意と覚悟であります。
議員各位、並びに市民の皆様のご理解とご協力を重ねてお願い申し上げ、市長就任にあたっての所信表明とさせていただきます。



