日時 令和2年4月1日(水曜日)午前9時30分
場所 平川市本庁舎4階 第4会議室
今日から令和2年度がスタートいたしました。
ただ今、辞令交付を行いましたが、今回の異動では、16名の職員が退職し、代わりに14名の新しい仲間をお迎えしたところであります。
新採用者の方々はもちろんでありますが、職員の皆さんには、「公務員は一部の奉仕者ではなく、全体の奉仕者である」という公務員としての自覚を再認識していただき、職務に専念してほしいと思います。
さて、当市に限らず、全国的に少子高齢化、人口減少という課題に直面しております。
そのような中でありますが、職員の皆さんには平川市、そして平川市民が元気になるよう日々心掛け、新しい知恵を見い出しながら業務にあたっていただきたいと思います。
私はこれまでも機会を見つけては、職員の皆さんに、平川市職員としての5つの心構えをお願いしてまいりました。
新年度をスタートするにあたり、改めてお話しさせていただきます。
まず1つ目は、「市民本位」であります。
常に市民の目線に立って、今、行っている仕事が本当に市民のためになっているのか自分に問いかけながら、業務に当たっていただきたいと思います。
また、日々の業務を、より効率的に行う方法はないかということも併せて考えながら、進めていただきたいと思います。
2つ目は、「現場主義」であります。
市民が暮らす現場こそ市政の原点であります。
各地区で開催している「まちづくり懇談会」は、その時々の市民の声を直接うかがうことができる機会であります。今年度も引き続き開催し、地域の課題を直接伺いながら、解決する方策を見出してまいりたいと考えております。
職員の皆さんも日頃から、現場の目線、市民の目線を大事にし、業務にあたっていただきたいと思います。
3つ目は、「組織横断的な対応」であります。
行政は、よく「縦割り行政」と言われますが、複雑化・多様化する行政需要に、温かい対応をしていくためには、それぞれの部署の垣根を超えた情報共有と協力体制が必要であると考えております。
この仕事は他の課の仕事だからといって、簡単に「そちらの課に行くように」などといった対応はせず、その市民が何を求めて市役所に来ておられるのか、自分が担当ではない場合にあっても、どのような対応ができるのかを、相手の気持ちになって考えていただきたいと思います。
4つ目は、「対話能力の向上」であります。
職員同士の対話はもちろん、市民との対話を大事にし、積極的にコミュニケーションを図っていただきたいと思います。
日頃からコミュニケーションを取ることで、業務の流れもスムーズに進むと思いますので、対話を大切にしていただきたいと思います。
最後の5つ目は、「新たなことへの挑戦」であります。
行政は「前例主義」とよく言われます。前例通りに仕事をすれば、確かに大きな間違いやリスクはないかもしれませんが、発展もありません。
時代や市民のニーズは常に動いていますので、常にアンテナを張りながら、市民のために新たなアイデアを出していただきたいと思います。
以上、「5つの心構え」についてお話しさせていただきました。この5つのことをふだんから心掛けていただければと思います。
令和2年度の予算については、第2次平川市長期総合プランの3つの基本目標である「魅力あるひとづくり」、「活力あるしごとづくり」、「住み続けたいまちづくり」を重点事項の柱としており、また、「まち・ひと・しごと創生平川市総合戦略」が第2期計画の初年度となることから、人口減少対策や地方創生にかかる事業に力点を置いて配分をしております。
その中で、若者の活躍を推進する若者議会運営事業や、学校教育におけるICT環境の整備、子育て支援体制の充実を図る子ども家庭総合支援拠点の開設など、さまざまな新たな取組や施策を行うほか、新本庁舎建設事業の本体工事の着手してまいります。
これらを進めるにあたり、職員の皆さんには、個々の能力を発揮することはもちろんでありますが、職員同士が結集することが必要であります。
世界的に猛威をふるっている新型コロナウイルス感染症の影響から、各部署においても予定していた多くの会議やイベント等が中止、延期となるなど、職員の皆さんはその対応にたいへん苦慮されていると思いますが、平川市の元気創出のためにご尽力くださいますようお願いいたします。
ここ数年、若い職員との入れ替えが急激に進んでおり、職員の約4人に1人が勤務年数5年以下という、非常に若い職員構成となっております。先輩職員の皆さんには、業務の遂行のみならず、ぜひとも同僚のワークライフバランスや、若い職員に気を配り、職員を育てることにも力を注いでいただきたいと思います。平川市の行政サービスの向上を図るためには、若い職員を育てていくことが必要でありますので、よろしくお願いいたします。
今朝の新聞記事に「社会に出るのは、分からないことだらけの世界に直面することだ。今は学べるだけ、学ぶときだ。」との掲載がございました。
14名の新しい職員の皆さんの中には、社会を経験している方もおりますが、学校を卒業してすぐ市役所に入られた方が多くおられます。
これから新しいことに直面し、苦労する場面があると思いますが、先輩の話を聞き、臆することなく多くのことを学んでいただきたいと思います。
最後に、私が職員の皆さんにお願いしている心がけでありますが、
「あいさつは明るく、笑顔で、自分から」
「お礼、お詫びは早くする」
「できない理由を探さない」
「できる知恵を見出す」
これらを実践いただきながら、市民に笑顔があふれ、市民の暮らしが輝く平川市を目指して、まちづくりを進めてまいりますので、今年度も一年間よろしくお願いを申し上げまして、訓示とさせていただきます。