日時 令和7年4月1日(火曜日)午前9時30分
場所 平川市本庁舎4階 大会議室1
令和7年度を迎え、本日から新たな体制のもとで業務がスタートいたしました。
ただ今、辞令を交付いたしました、新採用職員の皆さん、入庁おめでとうございます。皆さんを平川市職員として迎えられたことを、大変嬉しく思うとともに、心から歓迎いたします。
新たな環境での生活は、期待とともに不安もあるかと思いますが、皆さんが描く将来を実現するため、1日も早く配属部署の仕事に慣れ、業務に必要な知識をしっかり習得するよう、努めていただきたいと思います。
今後、皆さんが当市発展のための原動力として活躍されることを期待しております。
先ほど新採用職員の皆さんが宣誓されたとおり、公務員は一部の奉仕者ではなく、全体の奉仕者であります。全ての職員は、このことを再認識し、引き続き、職務に専念してくださるようお願いします。
私は、これまでも機会を見つけては、平川市職員としての「5つの心構え」をお願いしてまいりました。新年度のスタートにあたり、改めてお話しさせていただきます。特に、新採用職員の皆さんは、心にとどめていただきたいと思います。
まず1つ目は、「市民本位」であることです。
常に市民の目線に立ち、今、自分の行っている仕事が、市民のためになっているのかを自身に問いかけながら、業務に取り組んでください。また、より効率的・効果的に業務を行う方法はないか、日頃から考えていただきたいと思います。
2つ目は、「現場主義」であります。
市民が暮らす現場こそが、市政の原点です。市長就任以来、各地区で開催している「まちづくり懇談会」は、市民の声を直接伺うことができる貴重な機会であり、今年度も引き続き、地域で抱える問題や課題を直接伺い、解決策を見い出していきたいと考えております。
職員の皆さんも、現場の把握、市民の声を大事にしながら、業務にあたっていただきたいと思います。
3つ目は、「組織横断的な対応」であります。
市役所はよく、「縦割り行政」と言われますが、複雑化・多様化する行政需要に、迅速かつ的確に対応するためには、それぞれの部署の、垣根を超えた情報共有と協力体制が不可欠であります。
この仕事はほかの課の仕事だからといって、安易に「そちらの課に行くように」などといった対応はせず、市民が何を求めて来庁されたのか、自分が担当ではない場合であっても、どのような対応ができるのかを、相手の気持ちになって、考えていただきたいと思います。
4つ目は、「対話能力の向上」であります。
市民との対話を大事にし、積極的にコミュニケーションを図っていただきたいと思います。
また、職場内でも常に情報交換を行い、統一した考えのもとで物事に取り組んでいただきたいと思います。
最後の5つ目は、「新たなことへの挑戦」であります。
行政は、前例主義とよく言われます。確かに前例通りに仕事をすれば、大きな間違いやリスクはないかもしれませんが、発展も望めません。時代や市民のニーズは常に変化しておりますので、いつでもアンテナを張り、市民のために、創意工夫を忘れず挑戦を続けていただきたいと思います。
以上、「5つの心構え」を普段から心掛け、業務を遂行するようお願いします。
さて、本年度の当初予算は、市制施行後、最大の規模となりました。尾上分庁舎改修事業などの大型建設事業のほか、「総務部みらい戦略室」を創設し、産業振興の促進や中心市街地の活性化など、まちづくり推進事業に取組むこととしております。皆さんご承知のとおり、令和8年1月1日に、平川市は市制施行20周年を迎えますが、人口減少が一層加速する中、これからの10年を持続可能なまちづくりに向けた非常に重要な期間になるものと捉えております。
「ひと」を育て、「しごと」を創出し、未来への礎を築くための新たな戦略に積極果敢にチャレンジしてまいりますので、職員の皆さんには、個々の能力を最大限発揮しつつ、職員同士の力を結集し、市民のために努力を続けていただくようお願いします。
本年度の新採用職員は、ここ数年で最も多い人数となりました。市役所が最大の行政効果を発揮するためには、職員一人ひとりが能力を高め、組織力を向上させていくことが重要であると考えております。先輩職員の皆さんは、業務の遂行とともに、同僚のワークライフバランスにも気を配りながら、職員育成に注力していただきたいと思います。
最後に、私が職員の皆さんにお願いしている心がけを、改めて、申し述べますので、実践していただきますようお願いします。
「あいさつは明るく、笑顔で、自分から」
「お礼、お詫びは早くする」
「できない理由を探さない」
「できる知恵を見い出す」
本年度も、市民に笑顔があふれ、市民の暮らしが輝く平川市を目指して、全力でまちづくりを進めてまいりますので、皆さんも、より一層の自覚と責任をもって職務に精励していただくようお願いを申し上げまして、訓示といたします。