オイルダンパー検査データ改ざん問題の影響について
新本庁舎建設事業については、現在、実施設計中であり、免震構造を採用しております。
新本庁舎の免震装置は、支承材である積層ゴム及びすべり支承、並びに減衰材であるオイルダンパーで構成されており、免震用オイルダンパー製造メーカーは3社で、このうちカヤバシステムマシナリー株式会社及び株式会社川金コアテックの2社が国内シェアを占め、新本庁舎の設計においてこの2社の製品を指定することとしておりました。
しかし、この2社のオイルダンパーについて、10月に検査データの改ざんが発覚し、新規受注中止または供給困難な状態となりました。
問題となっているメーカーから新規受注を受け付ける旨の発表がなく、来年夏の工事入札公告までのオイルダンパー調達が見込めなくなっており、また、それに伴い来年5月の環境省補助金応募までに建築確認済証を揃えることが困難となったことから、新本庁舎建設工事の発注を1年先送りすることとしました。
今後の日程
現在の実施設計はオイルダンパー使用前提のまま来年3月末までに完成させ、同年5月末まで新規受注体制への対応を見極め、オイルダンパーが依然として調達困難な場合は、代替品使用や減衰材であるダンパーを使用しない方法等を選択し、内容に応じて修正設計等をします。
また、令和2年度環境省補助金応募に合わせ、令和2年夏の工事発注を目指します。
先送りする主な工事
- H31→R2 新本庁舎建設工事(車庫棟含む)、現車庫棟解体工事、東側外構工事
- R3→R4 現本庁舎解体工事、西側外構工事