◎ 地 域 の 特 性 ◎

  小国は山間にある戸数51戸の小さな独立した集落(平成19年4月現在)である。農業及び林業が
 主たる産業であるが、耕地面積は少ない。
    行政上は平川市であるが、近くを国道102号線が通っていることから黒石市の生活、文化圏にあ
 る。
    地理的には、黒石市街及び平賀町中心部まで約20?,国道102号線を使用して、自家用車で30分
 である。黒石市の南側を通り、尾上を抜けていく方法と軍馬平へ登り、唐竹へ下る山越えの道があ
 ある(平成5年に舗装)。その他、大鰐町長峰の国道7号線へ通じる道は、平成5年に国道に昇格
 になり、国道454号線として整備が進み、周辺の道路事情が改善され、冬季の除雪もよく自家用車
 での通行は急速に便利になった。
    地場産業の基盤は弱いが、中央資本によるゴルフ場が2か所と養鶏場があり、これらでの就労人
 口は20名を越えていたが減少している。同時に年々若年労働者が流出すると共に、黒石市等に転
 居する家もあり、過疎化とともに高齢化が進んでいる。
   一般的なへき地の傾向として地理的悪条件、経済的貧困性、文化的停滞性、社会的閉鎖性、教
 育力の低調性等があげられるが、道路・通信網の整備発達により改善が顕著である。
 

                                  ◎ 文 化 的 環 境 ◎

  地域内の文化施設は、小国コミュニティーセンター、小国小中学校などである。
  コミュニティーセンターは、各種団体の会議場・地域住民の集会場として頻繁に利用されている
 公共の施設である。公民館活動は、コミュニティーセンターや学校が使用されている。
    医療は葛川診療所、金融機関はJA葛川支所であり、市役所の出先機関は葛川というように葛川
 地区に多くの施設がおかれている。
    この地域の行事は、地域を上げての体育祭、文化祭、八幡宮の宵宮であるが、本校も全面的に協
 力して地域住民との融和と連携を図っている。
    このような現状から、地域に果たす本校の役割は教育・文化・スポーツ振興、伝統文化の拠点と
 して期待されており、地域の生涯教育を担う存在としての役割も重要である。地域住民が学校の施
 設・設備等を積極的に活用するように充分に配慮する必要がある。

                                     ◎ 教 育 的 環 境 ◎

    本校は豊かな自然に恵まれた小国地区にあるへき地2級、小規模少人数の小中併置校である。
 自然の豊かさが心を和ませる人情の篤い風土で心と心、人と人の触れあいや交流があり、子ども
 にも人間らしく生きるために必須条件である素直さや優しさ、誠実さなどの「心の豊かさ」の素地が
 十分にあり、教師と子ども、子ども同士、教師と地域住民等との交流基盤が固いことから、郷土を愛
 し郷土から学ぶ「地域の子」としての育成が可能である。そのためには、学校と家庭、学校と地域
 等との関係を考慮した連携強化の方策の創意工夫が大切である。そのことがこの素晴らしい教育
 環境を生かすことであり、一人ひとりの子どもに、夢や希望をもたせ、その実現に向けて努力する子
 の育成、則ち生涯学習の基礎培うことである。愛情をたっぷりとかけながら、ゆとりのなかで生き
 力をはぐくめる「教育の適地」を目指せる環境である。
  卒業生は進学後の急激な環境の変化に対応しながら、充実した高校生活を送っており卒業後の
 来校者も多い。進学率が100%になってから久しく、最近の高校受験では全員第一希望校への合
 格が続いている。市当局はもとより保護者の学力に対する関心や要望は年ごとに高まってきており
 子弟の進路に展望をもつ父母も増えてきている。しかし、躾や健康、家庭学習を含めた望ましい生
 活習慣の形成には学校依存の傾向が強い。本校に対する地域ぐるみの積極的な協力は、教師に
 よせる期待や信頼の現れであり一層の対応が必要である。